まずは「どこを、どう走るか」を覚えよう。
特定小型原付に安全に乗るための学習テキストです。車両の違い、通れる場所、曲がり方を、イラストとアニメーションで確認できます。
全100問から、標識5問+その他45問。1問2点、45問以上正解で90点以上です。
①今は何km/hのモード?
②ここを走ってよい?
③止まる? 道を譲る?
- 02〜08:交通ルールの基礎を読む20km/hモードと、歩道などを通る6km/hモードの違いを確認します。
- 09〜10:間違えやすい点を確認する速度、緑色のランプ、右折の順番を、もう一度確認します。
- 乗車前:図解で判断を確認する走る場所、歩行者への譲り方、曲がり方を確認しましょう。
実際の道路では、信号・標識・警察官の指示に従ってください。車両の取扱説明書や、レンタルなどの利用ルールも確認しましょう。図の道路や車両は、わかりやすく簡略化しています。
特定小型原付とは?
「特定小型原動機付自転車」の略です。大きさやモーター、最高速度など、決められた基準をすべて満たす乗り物です。見た目や商品名だけで、特定小型原付かどうかは決まりません。ELEGRANのように座って乗る形でも、基準を満たす車両があります。
| 確認項目 | 特定小型原付の主な基準 |
|---|---|
| 大きさ | 長さ1.9m以下、幅0.6m以下 |
| モーター | モーターの定格出力(決められた条件で出し続けられる出力)が0.6kW以下 |
| 速度・変速 | 20km/hを超えない仕組みで、クラッチ操作がいらないこと |
| 設定の切替 | 走っている間に、最高速度の設定を変えられないこと |
| 表示・装備 | 最高速度表示灯があり、ブレーキやライトなどが安全基準を満たすこと |
基準を満たさない車両は、一般原付や自動車など、別の乗り物として扱われます。ゆっくり走るだけでは、免許不要にはなりません。
16歳以上なら免許は不要。乗る前の準備は必要です。
- 16歳未満は運転できません。保護者の同意でも例外になりません。
- ナンバープレートの取付けと自賠責保険・共済への加入が必要です。
- 車両が国の安全基準を満たしているか確認します。「性能等確認済シール」や、国土交通省の車両一覧も確認しましょう。
- ヘルメットは努力義務です。頭を守るため、サイズの合ったヘルメットを正しくかぶりましょう。
- 借りて乗る場合も同じです。サービスごとの利用ルールや、走ってよい区域も確認します。
出発前のチェックリスト
チェックはこの画面での確認用です。保存・送信は行いません。不具合があれば乗車せず、販売店や事業者に相談してください。
20km/hモードと6km/hモードは、何が違う?
「特例特定小型原付」は、6km/hを超えない設定や、緑色のランプの点滅など、追加の条件を満たした特定小型原付です。「歩道モード」と呼ぶこともありますが、6km/hモードにすれば、どの歩道でも走れるわけではありません。
特例特定小型原付
表示灯:緑色の点滅
通行が認められた歩道や、左側の通行可能な路側帯を走れます。歩行者が優先です。
特定小型原付
表示灯:緑色の点灯
基本は車道の左側を走ります。自転車道なども通れます。


「特例」として走るために必要なこと
- 歩道等を通る間、最高速度表示灯を点滅させる。
- ランプが点滅している間は、車両の仕組みとして6km/hを超えない。
- 車体の横に、別の車体(側車)を取り付けていない。
- 走行中にすぐ操作できる位置にブレーキがある。
- 人にけがをさせるような、とがった部分がない。
ほかの車両を引っ張っていないことも必要です。遠隔操作で走らせられる車両は対象外です。また、特定小型原付ならすべて6km/hモードがあるとは限りません。
停止する
表示灯を確認
周囲を見て発進
20km/hや6km/hは「いつもその速さで走ってよい」という意味ではありません。人が近いとき、雨の日、見通しの悪い場所では、もっと速度を落としましょう。下り坂も、すぐ止まれる速さで進みます。
基本は道路の左側。右側を逆走しない。


| 場所 | 判断の要点 |
|---|---|
| 車道 | 基本の走行場所です。車線のない道路では左端に寄り、複数の車線がある道路では、基本的に一番左の車線を走ります。 |
| 自転車道 | 特定小型原付も走れます。ただし、自転車道があれば必ずそこを走る、というルールではありません。 |
| 普通自転車専用通行帯 | 特定小型原付も走れます。青い矢羽根のマークがあるだけの場所とは、ルールが異なります。 |
| 歩道 | 20km/hモードでは走れません。6km/hモードなど特例の条件を満たし、歩道を走ってよい標識・標示がある場所に限ります。 |
| 路側帯 | 特例の条件を満たした場合に、道路の左側にある通行可能な路側帯を走れます。歩行者用路側帯は走れません。歩行者を優先します。 |
| 高速道路・自動車専用道路 | 通行できません。 |
「路肩」と「路側帯」は、どう見分ける?
路肩は「道路を支え、車道の働きを保つ部分」、路側帯は「歩道がない側に白線で区切った部分」です。道路の造りを説明するときは「路肩」、交通ルールを説明するときは「路側帯」と、同じ場所を呼ぶこともあります。
路肩(ろかた)
車道や歩道の端につながる部分です。道路を保護したり、故障した車を一時的に避けたりする役割があります。道路の造りについての言葉です。
路側帯(ろそくたい)
歩道がない側の道路の端を、白線で区切った部分です。歩行者の通り道を確保するなどの目的で設けられています。交通ルールについての言葉です。


走る前に、ここを確認
- 路肩:「路肩だから走れる・走れない」と決めつけません。歩道がある側では、車道の一部として扱われる場所があります。標識や路面を確認し、側溝・段差・砂利に気を付けます。
- 路側帯:20km/hモードのままでは走れません。特例の条件を満たしたうえで、左側の通行可能な路側帯を、歩行者を優先して走ります。
- 歩行者用路側帯:白い実線が2本ある場所です。6km/hモードでも走れません。
通常の路側帯
特例の条件を満たし、左側を走る。歩行者が優先。
駐停車禁止路側帯
特例の条件を満たせば通れますが、駐車・停車はできません。
歩行者用路側帯
6km/hモードでも走れません。
工事・駐車車両があるとき
早めに速度を落とし、後ろと向かいから来る車を確認します。避けるためにはみ出すときは、必要な範囲だけにします。危ないときは止まって待ちましょう。駐車中の車は、急にドアが開くことにも注意します。
歩道は、通れる場所だけ。歩行者が優先。
「徐行(じょこう)」は、すぐに止まれる速さで進むことです。歩道では人に道を譲り、邪魔になるときは止まって待ちます。
6km/h制御・緑点滅など
通行可の標識・標示
歩行者優先・徐行・停止
自転車と同じ理由で歩道を走れるとは限りません。70歳以上だから、車道が危険だから、という理由だけでは、通行可の表示がない歩道を特定小型原付で走れません。


- 歩道の中央より車道側を、すぐ止まれる速さで走ります。自転車が通る部分を指定する表示があるときは、そこを通ります。
- 歩行者の邪魔になるときは、止まって待ちます。6km/h以下でも、無理に通り抜けてはいけません。
- 歩行者をどかすためにベルやクラクションを鳴らしません。道が狭ければ、止まって待ちましょう。
- 自転車用に指定された部分に人がいなくても、6km/hを超えない設定のまま、安全な速さで通ります。
- お店や駐車場などに入るため歩道を横切るときは、歩道に入る直前で止まり、歩行者に道を譲ります。
右に曲がるときは、二段階で。
右に曲がるときも、まず道路の左端に寄って、交差点の向こう側までまっすぐ進みます。そこで止まり、右を向きます。新しく向いた方向の信号が青になったら進みましょう。車のように道路の中央へ寄って曲がりません。


信号がない交差点では? 左に曲がるときは?
信号がなくても、左端から交差点の向こう側へ進み、ゆっくり右に曲がります。後ろを確認し、曲がる30m手前で合図を出します。まっすぐ進む車や左折する車を妨げないでください。左折するときも左端に寄り、後ろと横断する人を確認して、ゆっくり曲がります。
環状交差点は、右回り。中を走る車が優先。
入る前に速度を落とし、すでに中を走っている車を先に通します。右回り(時計回り)に進み、出口では歩行者をよく確認してください。


どの信号を見る?
| 場面 | 確認すること |
|---|---|
| 通常の車道通行 | 原則として車両用信号に従います。 |
| 「歩行者・自転車専用」の標示あり | その歩行者用信号に従います。表示をよく確認してください。 |
| 特例の状態で横断歩道を進行して横断 | 歩行者用信号に従います。歩行者の通行を妨げません。 |
| 黄色信号 | 基本は止まります。黄色に変わった時点で、安全に止まれないほど停止位置に近いときは例外です。間に合わせようと加速してはいけません。 |
| 警察官による交通整理 | 警察官の手信号や指示に従います。 |
車輪をしっかり止める場面
- 一時停止:停止線の手前で、車輪を完全に止めます。線がなければ交差点の手前で止まります。周りが見えにくいときは、その後も少しずつ進んで安全を確認します。
- 踏切:踏切の手前で止まり、目と耳で安全を確認します。踏切に信号機がある場合は、その信号に従って通れる例外があります。警報が鳴っていたら入りません。
- 横断歩道:渡っている人、渡ろうとしている人がいたら止まって譲ります。人がいないとはっきりわかる場合を除き、手前で止まれる速さまで落とします。
標識を見たら、どうすればよい?
大きな標識だけでなく、その下などに付く小さな「補助標識」も見ます。対象の乗り物、時間、場所などが書かれています。「自転車」「軽車両」と書かれた補助標識は、特定小型原付にも関係する場合があります。

駐車を禁止します。時間が短くても、運転者が離れて直ちに運転できない状態などは駐車に当たります。

駐車も停車もできません。ただし、赤信号や危険を避けるための停止などは別です。

歩行者・車両とも通行できません。車両通行止めとの対象の違いを確認します。

原則として車両は通れません。補助標識や許可等の例外がある場合は、その条件も確認します。

歩行者・自転車の横断場所を示します。横断する人や車両を確認し、通行を妨げないようにします。

一般原付の曲がり方を示します。特定小型原付は、この標識があるかどうかに関係なく、二段階で右折します。

停止線の直前(線がなければ交差点直前)で完全停止し、安全を確認します。減速だけでは不十分です。

矢印の方向に通行します。逆方向の通行は、補助標識で除外されているかなどを確認します。

横断中・横断しようとする歩行者がいれば停止して譲ります。横断者がいないことが明らかでなければ、停止できる速度で接近します。

自転車の横断場所を示します。横断する自転車の通行を妨げないよう、安全を確認します。

標識がある方向からの進入を禁止します。対象車種や補助標識も確認してください。

特定小型原付も車両に含まれます。除外の指定などがない限り通れません。

その道路の最高速度は50km/hです。ただし、特定小型原付が50km/hで走ってよいわけではありません。

歩道を通る場合は特例の条件が必要です。標識の設置場所と対象範囲を確かめ、歩行者優先で通行します。
標識画像は元のテストに含まれる画像を使用しています。図柄・色は変更していません。名称と解説は学習用で、試験の設問・正解番号は掲載していません。
「少しの時間なら駐車してよい」は間違い。
車両を離れ、すぐに運転できない状態は、短い時間でも駐車になります。「5分以内なら何でも停車」ではありません。歩道、横断歩道、交差点の近くなど、標識がなくても止めてはいけない場所があります。駐車できる場所や指定ポートを使いましょう。
免許がなくても、交通ルールを守ろう。
飲酒・二人乗りをしない
飲酒したら運転しません。飲酒運転をするおそれのある人への車両提供等も禁止です。定員は1人で、子供や友人を追加で乗せることはできません。
スマホ・傘で操作を妨げない
走行中の手持ち通話や画面注視をしません。傘や荷物でハンドル・ブレーキの操作を妨げないようにします。
周囲の音と視界を確保する
大音量のイヤホンなどで必要な音が聞こえない状態を避けます。具体的な禁止・制限は地域の規則も確認します。夜間や暗い場所では灯火を確認します。
雨・段差・眠気に備える
濡れた白線、金属のふた(マンホールなど)、段差では急な操作を避けます。眠気や体調不良があれば停止して休み、無理に乗り続けません。
事故が起きたら、止まる・助ける・知らせる。
- 直ちに停止するその場を離れず、後ろから来る車などに気を付けます。
- 負傷者を救護し、必要なら119番負傷者の状態を伝え、救急の指示に従います。
- 次の事故を防ぐ安全にできる範囲で車両を移動し、周りの人にも知らせます。
- 警察へ110番で報告する場所、事故の状況、負傷者などを伝えます。相手と話がついても報告を省略しません。
救急車や消防車などが来たら、道を譲ります。交差点の近くでは、交差点を避けて基本的に左へ寄り、止まります。危険な違反を繰り返すと、講習を受けるよう命じられることもあります。
大事な数字と、走る順番をおさらい。
| 覚える組合せ | 意味 | よくある取り違え |
|---|---|---|
| 16歳以上 × 免許不要 | 年齢と車両区分が条件 | 保護者同意で16歳未満も可、ではない |
| 20 × 点灯 | 通常モードの性能上限と表示 | 一般原付の30km/hとの混同 |
| 6 × 点滅 × 通行可表示 | 歩道通行の基本条件 | 低速ならどの歩道でも可、ではない |
| 左側端 × 向こう側 × 向き直し | 二段階右折の手順 | 交差点の中央へ寄らない |
| 30m × 3秒 | 右左折の合図/進路変更の合図 | 順番を逆にしない |
| 停止 × 確認 × 譲る | 一時停止・歩行者保護の行動 | 減速だけで停止扱いにしない |
解くときの3つの視点
- 誰のルール?特定小型原付なのか、特例なのか、一般原付なのか。
- どんな場所?車道・歩道・路側帯のどこか、標識と信号は何かを確認する。
- どう動く?止まるのか、速度を落とすのか、相手を先に通すのかを考える。
「必ず」「どこでも」「少しだけ」「安全なら」といった言葉は、条件の読み落としを誘います。ただし、強い言い切りだから自動的に×という解き方はしません。例外があるかを具体的に考えます。
短時間の復習プラン
- 1回目:車両区分・歩道条件・右折図を読み、理解度チェックを解く。
- 2回目:各章の図と説明を見直し、迷った理由を言葉にする。
- 受験前:標識、歩道を走る条件、従う信号をもう一度確認する。
理解度チェック:基本の10問。
教材の内容を確認する練習です。回答後すぐに理由を表示します。元テストの合否・成績記録とは連動しません。
0 / 10問 回答済み
もっと詳しく知りたいときは。
以下の資料をもとに作成し、2026年10月30日に文章と画像を更新しました。実際に乗る前には、最新の交通ルールと車両の取扱説明書も確認してください。
- 警察庁|特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について
車両区分、特例の条件、走り方、信号、右左折などの確認。 - 大阪府警|特定小型原動機付自転車安全利用ハンドブック(HTML版)
乗車前点検、歩道通行、補助標識、携帯電話、事故対応などの確認。 - JEMPA|どこを走ればいい?(特定小型原付)
車道通行の原則、公道走行の条件、特例の概要の確認。 - 国土交通省|特定小型原動機付自転車について
車両の区分、保安基準、性能等確認制度と公表情報の確認。 - 警察庁|特定小型原動機付自転車の交通方法等に関する解釈及び留意事項について
特例の走り方と徐行の解釈を補足。
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